今日の話。

大学でとある就職の採用試験があった。

試験場の設営で彼女共々十数名が駆り出されたんだが、試験か終わってやれやれ、と思ってたら友達の一人が慌てて俺の所に来てこっそり耳打ちした。

「A室に怪しいカップルがいる」

俺は好奇心とスケベ心でその友達と現場へ向かった。
A室と繋がっているB室から入り、ガラス戸から中を覗いた。が、何も見えない。
その時点で、多分誰もいないんだろ、とタカを括った俺はテンション下がり、帰りたくなった。
ところが彼女いない歴20年の友人がチャレンジングにも、音を立てないように戸を開けるから待ってろ、と言う。

殆ど職人技で、音を立てずに戸を開ける事に成功、二人で中に入って行った。

「絶対にまだ中にいるはずだ」との自信満々の彼の言葉に妙に緊張感が高まった。

薄暗い室内、パーテーションの奥でもの音。一気に緊張感MAXでした。

人の見分けが辛うじて付くか付かないかの明るさだったけど、遠くに黒い人影が二体見ることが出来た。

ゆっくり距離を縮める。
一人が立っており、一人が座っている?状況に見えた。
はっきり見るために、横へ移動、距離は離れたがパーテーションの遮りが無くなる位置へ。

逆光で浮かび上がる二人の影がはっきり見えた。男の前に膝まづいてフェラする姿だった。勃起したアレを咥えて顔をゆっくり前後させてるところだったが、逆光となったその光景は、興奮と同時に芸術的にすら見えた。

俺たちは息を殺して見入っていた。
徐々に激しくなる女の子の顔振り、男が微かに「あぁっ」と言う声を出し、射精していた。女の子はしきりに顔を振って、精液は飲んでいたようだった。
もう、興奮しまくりだった。

流石にこれ以上はマズイと思った俺は渋る友人を連れてB室へ。

「絶対大学の奴だから顔だけ見てこうよ」と言う友人、それはその通りと思い、暫くそこで待機。
すると最初に男が一人で出て来た。
一学年下の奴。まあまあイケ面。目立つ奴ではあった。
全くコソコソするそぶりもなく、堂々と歩いて出て行った。

次に女の番だが、用心深いのかなかなか出てこない。三十分くらい経ってもまだ出て来ないので、別の出口なんてあったか?なんて友人と話してるところでいきなり出て来た。
俯いて足早に去っていく女。

付き合って一年になる俺の彼女だった。

金縛りみたいに体が動かなかった。友人も俺にかける言葉がなかったみたいで、一緒に暫くボーッとしていた。

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これから友人宅で飲み。
彼女にはあれから連絡取ってません。
何がなんやら…


昨夜0時くらいに、これから俺んち行こうかな~みたいなメールが彼女から来た。全くいつもと同じように。
だから俺がいた事には気付いていないはず。

こういうスレ見てて、平気で嘘つける女って恐いな、と思ってたけど、まさか自分の彼女がね…

今日会ったら問い詰めます。
彼女の事は大好きだけど、今後も大好きなままでいられるのかどうか、話し合います。
モヤモヤするのが嫌なので、後輩にもケジメを取らせるつもり。

AKBのこじはる似。背が結構高い。かなり可愛い。
第一志望の都内国立大学に落ちて今の私大に入り、やる気のない日々を送っていた俺が、彼女を一目見て「この大学に入学して本当に良かった」と思ったくらい。
彼女いない歴18年のオクテな俺が、人が変わったように積極的に口説きまくった女の子。
要は俺にとってはまさに女神でしたよ…

思い入れがある事は間違いないけど、嫌いになる云々よりショックが大き過ぎる。冷静なようで冷静ではないと思う。

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彼女帰りました。
本当に、身も心も疲れ切ったって感じ。
これから男と修羅場になると思います。
また改めて。