日が昇りはじめ、カーテンのすきまから朝の光が差し込む頃・・・
俺達は、ようやく風呂に入った。
2人で体を洗いあいっこしたり、泡を付け合ったり、
一緒にちっちゃい浴槽に入ってお湯をかけあったり・・・・

もう戻れない『あの頃』を思い出した。
小学生のときなんかは、何の恥じらいもなく一緒に風呂入ってたからな・・。

触れ合う白い肌の感触がとても気持ちよくて、俺は不覚にもまた勃起してしまった。
「あ・・・大きくなってる。」と、佳織が言う。
「仕方ねーだろ・・お前が横に居るんだから。」
「・・・そっか。」
「おう。」
「・・・・・ねぇ、」
「なんだ?」
「・・・・フェラとか・・・してほしかったりする・・・?」
「!?」

本気でびっくりした。佳織がこんなこというとは思ってもみなかった。
「やだったら・・・いいんだけど。」
「おまえは、したいのかよ?」
「・・・どっちでも。」
と、お互い恥ずかしすぎて訳の解らない会話になる。

というか、どっちも意地っ張りなので本当のことが言えなかっただけかもしれない。
仕方ないので、俺は言った。
「・・・・無理してまでそういうことやってほしいとは思わねえよ、
俺は性欲の捌け口みたいにしようとおもって付き合ってるつもりねえし。」
佳織の頭に手を置いて、さらさらの髪を撫でる。

「ふふっ・・・そっか!」と、なんか嬉しそうに笑う。
そのあと、かなり疲れたのか、俺達は夕方ごろまでぐっすりと眠った。

入学してまもなく、俺達はバスケのサークルに入った。
同じサークルの吉村先輩が佳織のことをやたらと気に入ってしまって、
俺は何かされないかいつも心配していた。
小柄で、どっちかっていうとギャル男っていうかチャラチャラしてるっていうか、
そういうタイプの男だ。

「佳織ちゃん、今日合コンやんだけどさ、人数足りないんだよね?♪」
とかいって、たびたび佳織を遊びに連れて行こうとする。
先輩にはキツく言えないのか、佳織はいつも困っていた。

「おい、佳織!バイト遅れるから先いくぞ!」
「あ、まってよ賢ちゃん・・・・先輩、ごめんなさい?」
いつもこんなことをいって適当にごまかして、先輩をかわしていた。

そんなある日、とんでもない出来事が俺達、というか佳織を襲った。
課題のことで先生と話をしていた俺に佳織は
『先に行ってるからね!』と言って、バスケの練習に行ってしまったのだ。

俺はそのあといつものように部室に行ったのだが、佳織の姿は見当たらない。
他の奴に聞いてみても、『さぁ?わかんない、ごめん・・』と返ってくる。
コートに行ってみたが、サークルの奴は何人か居たものの、
そこにもやはり佳織の姿はなかった。

それで、いつもボールを片付けてる薄暗い倉庫に行ってみた。
いつもは外側から鍵がかかっているんだが、なぜか鍵が開いている。
誰かが先にボールをもって行ったときに掛け忘れたんだろう、と思っていた。

しかし、ドアは開かない。内側から鍵がかかっているのか・・・?
そう思って、俺は裏側の窓にまわった。
やや小さいが、無理したら中に入れないこともない。

中がむさるのでいつも少しだけ開いている窓に耳を当てる。
かすかだが、倉庫の中から聞き慣れた声がする。
『中に佳織が居る』直感で俺はそう思った。

他に誰が居るのか、何のためにこんなところに居るのかも全然わからなかったが、
俺はとりあえず佳織のことが気になった。
窓を全て開き、静かに中に入った。
薄暗い倉庫の奥から、佳織の声と、男の声が聞える。

・・・・あの声は、多分吉村先輩だ。
俺はいきなり不安になった。『まさか』・・・・そこから先を考えたくなかった。
一歩ずつ足を進めると、佳織の声が徐々に鮮明に聞えてくる。

「せ、せんぱいっ・・・やめてくださいっ!!
痛い、痛いっっ!・・・・・いやぁっ・・・」
はっきりそう聞えた。俺は一目散に走った。

目の前に広がった光景を俺は信じたくなかった。
佳織は無理矢理ジャージを脱がされ、タンクトップとブラをまくりあげられて、
片方の乳首をしゃぶられ、もう片方の乳房を強く揉まれていた。
もう片方の手は、・・・・パンティの中だ。

「おい!やめろよ!!!」と、俺はおもわず叫んだ。
「け、賢ちゃん・・・・・」ひどく涙で汚れた顔で俺を見る。
「何・・・やってるんスか・・・?吉村さん・・・」
「え、何っておまえ、いつまで誘ってもダメっていうからガマンできなくなってさぁ。
お前はいいよなあこんな女と毎晩ヤれるんだk」

聞き切る前に、俺は小柄な吉村さんの胸倉をつかみ、
そのまま持ち上げたあと、地面に叩きつけた。
そして、頭をギリギリかすれて、地面をおもいっきり踏みつけた。
「2度とこんなことしてみろ・・・・今度は・・・はずさないからな・・・・」

震えが止まらなかった。殺してしまいたかった。
しかし、今そんなことしても、佳織には余計辛い思いをさせるだけだと思った。
自分を制御できるうちにここを出よう、と思った。

とりあえず何かされるとまずいので、腹におもいっきり蹴りを入れて、
吉村さんがうずくまっているうちに佳織に近づいた。

「ごめん、気付かなくて・・・・」
そういって佳織を強く抱きしめたあと額にキスをして、乱れた服を直した。
「あ・・・ありがとぅ・・・・・・」

まだ泣き止んでいない佳織の手を引いて、外に出た。
佳織はタオルで顔を隠していた。
「俺、部室に鞄とりにいってくるわ。
佳織のも持ってきてやるから、ここで待ってな?」
『こくり』と頷く。俺は急いで部室に鞄を取りに行き、佳織のもとへ戻った。

「待たせたな。・・・アパートかえっぞ。」
「うん・・・」
少し落ち着いたのか、もう泣いている様子は無い。・・が、目は真っ赤だ。

「あ、ちょっと待って。」
「ん?どうした?」
「吉村さん・・・・に、・・・・ね。」
そういって佳織は倉庫の中の吉村さんのところに行った。

そして、まだ腹を抱えて痛がっている吉村さんに声をかける。
「先輩!」かなり怒っているかんじだった。まぁ、無理はない。

「ゲホッゲホッ・・・・か、佳織ちゃん。ご・・・ごめ・・・・・」
半笑いで、たいして反省してもいないようすで佳織に言う。
「土下座してください。生半可な謝罪なんていらないんです!!」

昔からかなり気が強い佳織、近所のヤンキーが夜中にバイク乗り回してると
すぐ文句言いに行ったり、生徒に手を出そうとしていた先生のことを校長に話しにいったり、
不登校になった女子の事を十数人のいじめっ子に1人で問い詰めて謝罪にいかせたり・・・
とにかく、すこしぐらいのことでへこたれるやつじゃない。
いまはもう『良い主婦』ってかんじだが、佳織のおばさんも

昔は結構すごかったらしいからな。
娘にもそういう血が流れているのだろうか・・・。
『さすが・・・』と思ってみていると、先輩はすんなり土下座した。

「ほ、ほんと・・・もうゴメン、もうしないから・・・」
反省の色なんてどこにも見えないが、とりあえず吉村さんは土下座をした。
「・・・頭あげてください、先輩」少し穏やかな声で佳織は言った。
許してもらえたと思ったのか、吉村さんは頭をあげる。

すると、佳織は思いっきり左手をふりかぶって、吉村さんの右頬にビンタを張った。
「ざけんな!!!『もうしないから?』・・・馬鹿じゃないんですか?
そんな言葉信じられませんよ。変態!」
そういって、佳織は吉村さんの髪を鷲掴みにし、顔面におもいっきりパンチを入れた。

バスケで鍛え上げられた体が繰り出すパンチは、俺でも耐えられない痛さだ。
それに、いまのは思いっきり入っただろう・・、
「うわ?・・・」と俺はおもわず目をそむけた。

鼻血を出してのぼせる先輩、佳織は鼻で笑って外に出た。
こいつとは絶対に喧嘩しないほうがいい、と俺は今まで以上に強く思った。
まだ涙で濡れていた顔を洗ってだいぶ落ち着いた様子の佳織を連れて、俺はアパートに帰った。

俺の部屋にふたりで入った・・・が、なんて声をかければいいのかわからない。
すると、『ぎゅっ』と俺に抱きつき、涙声になりながら
「こ、怖かったよぉ・・・・・」と言う。
なんか吉本にこんなネタあったな・・・と一瞬思ったが、
俺は佳織を強く抱き締めた。

とりあえずシャワーを浴びたいといっていたので、
風呂に湯をためて、佳織は風呂に入った。

風呂からあがってきた佳織に俺は言った。
「ごめんな、行くのが遅くなって・・・・」
「賢ちゃんが悪いんじゃないよ・・・」
俺は佳織の頭を撫でて、ふたりでベットに腰掛けた。

一旦立ち上がり、佳織が大好きなミルクティーをもってベットに戻る。
「まぁ、飲めよ」と、俺。
「ありがと・・・」といって、ミルクティーを飲み始める。
そして、今日のことをぽつりぽつりと話し始めた。

どうやら、『ちょっと肩痛めちゃってさぁ、テーピングしてくれない?』と、
テーピングの講習に何度か通って一通り覚えている佳織に頼んだらしい。

そして鍵を閉められ、中で無理矢理犯されかけた。
抵抗しようとおもったが、
『賢がサークル続けられなくなってもいいのか・・・?』
という一言に、押さえ込まれたらしい。

「そんなの、全然かまわねぇのに・・・・・」
「でもっ・・・・・・」
「あのなぁ・・佳織、俺がサークルでバスケできなくなることと、
お前が傷つくこと、どっちが嫌か、わかってくれるだろ?」
「・・・。」
「俺は・・・その・・、お前が幸せで居てくれることが、
俺にとっての幸せなんだよ。だからさ・・・・」
何を言っているのか自分でもよくわからなかったが、
佳織が俺に『ギュっ』と抱きついてきた。

「賢ちゃん・・・・賢ちゃん・・・・・・・」
ただそういって、佳織はまた泣いた。
そして、黙ってジャージを脱ぎ始めた・・・

バスケをやるつもりだったからか、シンプルな下着だ。
「おい・・・佳織?」
鎖骨の下あたりに、赤い跡が残っている。
「け、賢ちゃんが・・・消してっ・・・」
切なそうな顔で、俺をじっと見つめる。

俺は何かが切れたように佳織を押し倒し、佳織の体をむさぼるように愛した。
ブラを外し、胸全体を丹念に舐めあげ、そして乳首を吸う。
「ぁんっ・・・はぁ・・・・・・んぅ・・・・・」
片方の手で乳房を揉みながら、乳首を優しく噛み、舌で先を転がすと
「あぁぁああっ・・・・」と、高い声をあげる。

頭の中にある吉村さんへのイラつきとか、
早く行ってやれなかった自分へのイラつきとか、全て佳織への行為にぶつけた。
佳織を裸にして、自然と俺の顔は下に降りて行く。
そして、マンコにたどり着いた・・。