前編:図書館で会った子

花火大会の告白で晴れて付き合うことになったわけですけど、
関係的には以前とそれほど変わりませんでした。

デートも図書館へ行ったり、買い物したり、
僕にはつらいカラオケに行ったりと、以前と同じように遊びました。
変わったといえば手を握るようになったことぐらいです。

恋人同士なんだから手を握ることぐらい当たり前だと思うんですけど、
初めて手を繋いだとき、彼女はえらく緊張していたみたいで
少々錯乱状態に陥ってました。ウフフフフみたいな。

今では彼女も慣れて、余裕で手を握れるようになりましたが、
彼女曰く「キスよりも恥ずかしい。」とのことでした。
キスの方が数千倍恥ずかしいと思うけどなあ。

あと夏休みだったこともあり,
海やら縁日やら遠征したり色々な体験をしたんですが、
全て書き上げる気力がないので勝手ながらも
思い出深いエピソードを二つだけ書くことにします。

〜海編〜 
「海に行きましょう!」となぜか妹さんに催促され、
僕とHちゃん、妹さんの三人で海へ行きました。
水着姿の姉妹はべらぼうにかわいくて、すれ違う男みんなチラ見してました。

「何か視線感じる。」とHちゃんは恥ずかしそうに身を縮め、
女の子って大変だなーと思いましたが、妹さんはあまり気にしてない様子で、
「Nさんどう、あたしセクスィー?」と小ぶりな胸を寄せて
グラビアアイドルみたいな挑発的なポーズをとってきました。
勘弁して下さい・・・かわいすぎだよ妹さん。

目の保養もできたところで、さっそく海に入りましたが、姉妹二人は
浅瀬の所で浮き輪にもたれて、深い所に行こうとしません。
実は姉妹揃って泳げないらしく、二人に泳ぎ方を教えることになりましたが、
練習の成果は得られず結局泳げませんでした。

でも浮き輪につかまって脚をバタつかせている姿が何とも微笑ましく、
別に泳げなくてもいいんじゃないかと思いました。

その後二人の浮き輪を引っ張ってあっちこっち泳がさられました。
「Nさんあっち行って!」「違う違う、あっちあっち!」
「どっち?」「Nさんもっと速く、速く泳いで!」
「あ、魚、魚がいる!Nさん追っかけて!」「え、どこ?」
「すぐそこ!あ、逃げちゃう逃げちゃう!」

きゃーきゃー姉妹で楽しそうにはしゃいでいましたが、
僕は二人の注文どおり泳ぐのに精一杯でした。

くたくたになるまで泳がされ、限界にきた僕は休憩を取りました。
砂浜で死人のように倒れていると、
Hちゃんがジュースを何本か持って隣に座ってきました。
「Nさん生きてますか、飲み物買ってきましたよ。」
ああ、さすがMy彼女、ここに女神様が降臨されましたよ・・・。

僕はジュースを飲みながら1人ぷかぷか浮いている妹さんを眺め、
Hちゃんは隣でせっせと砂を掘っていました。
「あ、Nさん、水、海水が出てきた!」

1人勝手に盛り上がってる彼女に「君はお子ちゃまですか。」と問うと、
「17歳のおこちゃまです。」と恥ずかしそうに答え、
湧き出た海水をパシャパシャかけてきました。
こんにゃろ、かわいくて反撃できねえ。

楽しい一時があっという間に過ぎ、気づけば帰りの電車の中でした。
妹さんは遊び疲れたせいか、Hちゃんにもたれ掛かって
いつの間にか寝てしまいました。
Hちゃんはタオルケットを出し、妹さんにかけてあげました。

「やっぱりHちゃんがお姉ちゃんだね。」と言うと、彼女はにっこり笑い、
妹さんが起きないようゆっくり席を立ち、僕の隣に座りました。
「ずっと三人一緒だったから、最後ぐらい二人だけの思い出がほしいです。」
そう言うと彼女は僕の手を握り、そっと唇を重ねてきました。

「何か、大胆になったね。」と言うと、
「Nさんのせいでこんな風になっちゃったんですよ。」と
恥ずかしそうに微笑み、もう一度キスをしました。

そして彼女も僕にもたれ掛かり、静かに眠りに就きました。
駅に着くまでの間、僕は妹さんの寝顔をぼんやり眺めながら、
Hちゃんとそっくりな部分を探していました。

〜初めてのお泊り編〜

ここ数日のHちゃんはやたらと元気で、いつも控えめな彼女とは
あきらかに雰囲気が違っていました。

何かあったのかなと思いましたが、
元気なところ以外は普段の彼女と一緒だったので、
口には出さずにいました。

そんな彼女がうちに来たのは夜の11時頃で、それは突然の訪問でした。
「・・・どしたの、こんな遅い時間に。」
「泊まりにきました。」にっこり笑う彼女。
「へ?泊まり?」

「おじゃましまーす。」彼女は僕を押しのけて部屋に上がりこみました。
「30分も歩いたからくたくたですよ。ああ、クーラーが涼しい。」
彼女は小さなリュックを放り投げ、ベッドにちょこんと座りました。

「ちょっ、何、何なの、お泊りって?」
「あ、シャワー浴びてもいいですか?汗かいちゃってベトベトなんです。」
彼女は僕の話を無視して風呂場に行ってしまいました。
・・・本当に何なの?

とりあえず座って待つこと数十分。
「Nさーん、タオルどこー?」
「洗濯機の隣の棚ー。」
「あっ、ありましたー。」

さらに待つこと数分。
「Nさーんドライヤーはー?」
「えーと・・・。」
「あ、あった、ありましたー。」
「・・・。」

「ふう、さっぱりした。」
風呂から上がった彼女は、キャミソールにショートパンツの姿でした。

「どうぞ。」彼女に麦茶を出すと、
「わあ、ありがとうございます。」と言って、ぐびっと一気に飲み干しました。

「で、どうしたの?いきなり泊まりに来たなんて。」
彼女はテーブルにコップを置き、近くにあったクッションを取り寄せました。

「・・・急にNさんに会いたくなったんです。」
「急に?」
「はい、急にです。」
「や、意味わかんないんだけど。」

「じゃあ、そろそろ寝ましょうか?」
「は?」僕は彼女に引っ張られ、ベッドに向かいました。

「ちょ、ちょっと待って。本当に意味がわかんないよ。
いきなりうちに来て、泊まらせてくれで、シャワー浴びて、もう寝るって、
全然状況がつかめないんだけど、何かあったの?」

「別に何もありませんよ。」
「何もないなら、普通こんな遅くに来ないでしょ。」
「理由がないと来ちゃだめなんですか?」

「別に、だめじゃないけどさ。」
「ならいいじゃないですか。ほら、横になってください。」
彼女は強引に僕を押し倒し、ベッドから身を乗り出して照明を消しました。

「ねえ、最近様子が変だったけど、それと関係あるの?」
「・・・おやすみなさい。」
彼女は僕に背を向けて横になりました。
その後も話しかけましたが、彼女は一言も喋ってくれませんでした。

とりあえず黙っていること数十分。薄暗い部屋の中、
彼女は静かに起き上がり僕の顔を見据えていました。

「どうしたの?」
「・・・襲ってくれないんですね。」
「え!!?」

彼女は僕の上に跨り、唇を重ねてきました。唇を離すと、
彼女は僕の髪を優しく撫でまわし、耳元で小さく囁きました。
「襲ってくれないなら、あたしが襲っちゃいます。」

こんな台詞を彼女が口にするなんて信じられませんでした。
僕が動揺して固まっていると、彼女がおでこにそっとキスをしました。

「愛してます、死にそうなくらい・・・。」
彼女はちゅっちゅと小さな音を立てて僕の頬にキスをし、
次第に彼女のキスは頬から唇へと伝って行きました。

「好き・・大好き・・・。」彼女は舌先で唇をちろちろと舐め、
少しずつ舌をねじ込ませてきました。彼女はぎこちないながらも
丁寧に口の中をかき回し、僕の口まわりは彼女の唾液でベドベドになりました。

彼女は唇を離すと、僕の手を握りキャミソールの上から胸を触らせてきました。
僕はどうすることも出来ず、彼女の胸に手を当てて固まってしまいしたが、
それを見兼ねた彼女は、僕の手を持ち自分の胸をゆっくり揉ませました。

彼女は息を弾ませながら、もう片方の僕の手をとり、
両手で胸を揉ませてきました。僕が遠慮がちに胸を触っていると、
「もっとちゃんと触ってください。」と、僕の手に胸を強く押し当ててきました。

僕は戸惑いながらも、少し力を入れて円を描くように揉みだすと、
彼女はピクリと反応し、さらに息が荒くなりました。

「ん・・・んっ・・・」と、甘い息を漏らす彼女に、だんだん興奮してきた僕は、
キャミソールの中に手を突っ込み、ブラの上から揉みだしました。
彼女は「いやっ・・・。」と体を強張らせましたが、
今度は僕が押し倒し、彼女の上に覆い被さりました。

キャミソールとブラを胸の上までたくし上げ、彼女の胸を露出させました。
それほど大きさはありませんでしたが、形の整った綺麗な胸をしていました。
僕はキスをしながらゆっくり胸を揉みだしました。

乳首をきゅっと摘むと「あんっ!」と甲高い声を出し、
こねくり回すように撫で続けると、彼女の乳首は硬く勃起しました。
キスをやめ、乳首をチロッと一舐めすると「やああんっ!」とさっきよりも
大きな声を上げ、ビクッと体を反応させました。

レロレロと舌先で乳首を転がし、ちゅうっと強めに吸い上げました。
彼女は喘ぎ声を出さないように必死で耐えていましたが、
空いている手でもう片方の胸を揉みだすと、我慢できずに
小さく喘ぎ声を漏らしました。

胸を愛撫しながら、ショートパンツに手を掛けると、
彼女は強く股を閉ざし侵入を拒みました。

僕は胸の愛撫と一緒に太ももを優しく撫で回し、
何度も唇にキスをしました。

既に僕の気持ちには動揺も困惑もありませんでした。
もう彼女とヤリたい一心それだけでして、
頭の中はSEX!SEX!!SEX!!!の一色に染まっていました。
はい、アホですね。

(彼女の胸はCカップぐらいだと思います。)

根気よく愛撫を続けていると、
力いっぱい閉じていた脚の力は次第に弱まっていき、
僕は撫でながら太ももの付け根まで手を進行させました。

ショートパンツの上から軽く割れ目をなぞり、
中に手を入れて直に触れてみると、
彼女のアソコは愛液でヌルヌルに濡れていました。

クリトリスに愛液を塗りつけ、円を描くように撫でまわすと、
彼女は腰をくねらせ、「っん・・っん・・」と小さく喘ぎました。
さらに愛撫を続けると、彼女のアソコからどんどん愛液が溢れ出し、
くちゅくちゅと音が鳴りました。

「はあ・・はあ・・・Nさん・・・キスっ、キスして・・・。」
彼女は消え入りそうな声でキスを懇願しました。唇を重ねると、
彼女は僕の背中に腕をまわし、体をぎゅっと密着させました。

「っん・・ああ・・・Nさん・・・・。」
激しいキスに暫らく夢中でしたが、僕はふと気がつきました。
「・・・からだ」
「・・・え?」

唇を離し、僕は彼女を抱えて一緒に起き上がりました。
「身体、震えてるよ。」
「・・・・。」

「どうしたの、怖いの?」
「怖くありません・・・。」

「無理してない?」
「無理なんかしてません・・・・。」
「・・・・・。」

少しの間、沈黙が流れました。

「・・・ねえ、やっぱり何かおかしいよ、Hちゃんらしくない。」
「別におかしくなんかありませんよ。いつもと同じです。」
「じゃあ、何でこんなに震えてるの?嫌なことでもあった?」
「・・・別に、何も・・・。」

「・・・Hちゃん、本当のこと言ってよ。本当は何かあったんでしょ。」
「だから何もないって言ってるじゃないですか、もう、どうだっていいでしょ?
 あたしはNさんと・・・SEXがしたいだけです・・・。」

そう言うと、彼女は僕に抱きつき唇を重ねてきましたが、僕は彼女を離しました。
「よくないよ。Hちゃんが辛そうにしているのに、
 おれだけ気持ちよくなるなんてこと、出来るわけがないじゃん・・・。」

「・・・何で、何で抱いてくれないんですか?
あたしの身体ってそんなに魅力ないですか?」
「Hちゃん・・・?」
「あたし達付き合ってるんですよね?何か拒む理由でもあるんですか?」

「ないよ。ないけど、このまま抱いちゃってHちゃんは本当にいいの?
 おれは嫌だよ、Hちゃんとの大切な想い出になるのに、
 こんな気持ちのまま抱きたくないよ。」

「だから何もないって、さっきから言ってるじゃないですか!
 Nさんこそ、あたしに何か隠し事をしているんじゃないですか?」
「おれは隠し事なんかしてないよ・・・。」

「うそ!本当はあたしの他に好きな人がいるんでしょ!!」
「そんなのいないよ。おれはHちゃんが一番好きなんだよ?」
「だったら、一緒にいたあの人は誰なんですか?!!」
「あの人?」

「あたしのこと飽きちゃったんですか?!嫌いになったんですか?!!」
「ちょっと、Hちゃん落ち着いて。言っていることがよくわかんないよ・・・。」

「お願いです、あたしのこと嫌いにならないで下さい!!
 嫌なところがあるのならちゃんと直します、
 Nさんを困らせるようなことは絶対しません。
 
 だから、これからもNさんの彼女でいさせて下さい!!
 Nさんに嫌われたら、あたし、どうしたらいいか・・・・・・。」

彼女は声を上げて泣き出しました。
僕は彼女を抱きしめ、泣き止むのをひたすら待ちました。

背中をポンポンとたたいたり、優しく撫でてやること数分、
ようやく彼女が泣き止んできました。鼻をグスグスさせていたので
ティッシュを渡してやると、彼女は思いっ切り鼻をかみました。ちーん。

「どう、少しは落ち着いた?」
彼女は鼻をかみながらコクコクと頷き、
肩をヒクつかせながらも以下の様な事をぽつぽつと話し始めました。

数日前、僕と見知らぬ女性が仲良さそうに
話しているところを喫茶店で目撃してしまった事。
それはまるでカップルかのようなラブラブぶりで、
僕が浮気をしているのだと思った事。
(かなりショックだったそうです。)

最近になって明るくなったのは僕の気を引くためであり、
振られたくない一心で必死に振舞っていたが、
いつ別れ話が来るのかとても怖くて、
不安に思う日々が続いていた事。

そして今日泊まりに来たのは、
僕の本当の気持ちを確かめるためであり、
もし別れるのであれば最後の思い出として、
無理にでも抱いてもらおうとしていたとの事でした。
(実際にはもう抱いちゃってますが・・・。)

一通り話した彼女は涙声になっていました。
僕は彼女の話を聞いて、その女性のことを思い浮かべました。

その女性とはMのことです。もちろん浮気なんかしていません。
あの日偶然Mと会い、立ち話もなんだから喫茶店に入りましょうかってことで、
ラブラブな雰囲気とは程遠いアホな雰囲気でした。

「Nちゃ〜ん、あたしにも遂に彼氏が出来ちゃいました〜。
 同じサークルの先輩でね、めっちゃモテる人でね、
 笑うとやいばがニコって・・・・超かわいいの〜!」
自慢ばなしかコラアアッ!!って感じでした。

「・・・Hちゃんよく聞いて。あいつはおれの腐れ縁的なヤツでさ、
 恋愛感情とかそういうのは全くないんだ。だから浮気なんかしてないよ。」

「・・・・本当ですか?」
「本当。」

「本当の本当?」
「本当の本当。」

「絶対?」
「絶対。」

「命かけられますか?」
・・・・・疑い深いな。
「かけます。」

「じゃあ、えっと・・・・」
彼女は何か言葉を探していましたが、
僕は彼女の手をそっと握り優しく言いました。

「ごめんねHちゃん、つらい思いをさせちゃって。
 おれはHちゃんのことが大好きだから・・・・。」
「・・・・あたしも、Nさんが大好きです。
 ずっと、ずっと、一緒にいてください・・・・。」

彼女はわっと泣き出しました。
僕はさっきと同じように彼女を抱き寄せ、
彼女が泣き止むまで背中を優しくさすってあげました。

携帯を取り寄せ、時間を確認すると既に2時を過ぎ、
僕たちは静かに抱き合っていました。

「これからどうする?寝ちゃう?」
彼女は横に首を振りました。
「続きを・・・最後までしたいです。」
「・・・いいの?無理してない?」
「大丈夫です。あたし、もっとNさんを好きになりたいです。」

彼女は僕の首に腕を絡ませ唇を重ねました。
「たくさん、たくさん愛してください・・・。」
「うん、Hちゃんもたくさん愛してね。」
ちゅっと軽くキスをし、彼女を押し倒しました。

いつの間にか二人とも裸になっていて、
彼女のアソコはぐっしょりするほど濡れ、
そろそろ入れてみようと思ったら・・・・

コンドームがない!!

しまった!いきなりの訪問だし、
SEXなんてまだまだ先の事だと思っていたから
避妊具なんか用意してねえよ!!

あぁ、おれのバカ・・・・。

「どうしたんですか。」
「えっ、あ、いや・・その・・・。」

やばい、ここにきてやめようなんて言ったら、
きっとHちゃん失望するだろうな。
でも言わないとだよなー。あー・・・。

「・・・・実は、避妊具用意してなくてさ、
 だから、その・・やるのはまた今度ってことで。・・・・・・・ごめん。」
ははっと笑ってみたり。・・・ああ、情けない・・・。

そんな僕をよそに、彼女は自分のリュックを取り寄せ、中をゴソゴソ。
何?荷造り?ひょっとして帰っちゃう?

「これ・・・。」
手渡されたのは、なんとコンドーム!
え、何で持ってるの?
Hちゃんがこれを買うところなんか全く想像つかないんだけど。

「Yちゃんの部屋から盗ってきました。」
えー!妹さんが持ってたの?!あの子中学生でしょ?
妹さん経験者?すごいよ中学生!
てか、Hちゃんは何で妹さんがコンドーム持ってるの知ってんの?
すげーやこの姉妹!!

まあ理由はどうあれ、Hちゃんが用意してきた事に僕は感動しました。
感極まって彼女をぎゅうっと抱きしめましたが、
「あの、苦しいです。」と、最後までダメダメな僕でした。

とりあえずゴムをつけ、彼女のアソコにあてがいました。
「我慢できなかったら言ってね。」
「はい、大丈夫です。」

ゆっくり、ゆっくりと挿入し、根元まで入れることが出来ました。
処女とやるなんて初めての経験でしたから慎重に腰を動かしましたが、
彼女は痛がる気配を見せません。痛がるどころか小さく喘いでいました。

「あれ、痛くない?」
「はい・・・気持ちいいです・・・。」

「え、気持ちいいの?」
「・・・・・。」

「・・・もしかして、したことある?」
「・・・・・はい。」
「うっそぉぉ・・・」

めちゃくちゃショックでした。
好きな子の初めてを奪うことが出来たと思ったら、
実は経験済みでしたーって、あんまりだよ・・・。

「Nさん、動いて・・・。」
「え?ああ、ごめん。」

彼女の言葉で我に返った僕は止めていた腰を動かしました。
「あっ・・あっ・・・。」彼女はピストンする度に声を漏らし、
何度も何度も唇を重ねました。

「Nさんっ、Nさんっ、好きです。大好きです。」
「おれも好きだよ。大好きだよ。」
「ああ、うれしいです。もっと好きになって下さい・・・。」

「ああ、Hちゃん・・もうイキそう・・・。」
「いいですよ。イッてもいいですよ。たくさん気持ちよくなって下さい・・・。」
僕は彼女を抱きしめ、激しく腰を振りました。

「くっ・・あっ・・・だめっ・・好きっ・・・ああっ!!」
「あっ、イクっ!ああっ!!」

僕は彼女を固く抱きしめ、さらに腰を打ちつけて精子を搾り出しました。
お互い肩をならし、彼女の横に倒れこみました。

「Nさん・・・・。」
「・・・ん?」
「好き・・・。」

「おれも好きだよ。大好き。」
「あたしも大好きです。Nさんだけです。」

キスをしながら何度も「好き」と言い合い、
いつの間にか深い眠りに就いていました。

これで初めてのお泊り編は終わりです。
めっさ疲れた。

なんかHちゃんが非処女だったことに
落胆の声がちらほら聞こえますが、
僕も相当ショックでしたよ。

実は、中3の頃に付き合っていた男がいて、
そいつと初体験を済ませ、何度かしちゃったそうです。

そりゃもう嫉妬しましたよ。
Hちゃんの処女を奪った野郎にめちゃくちゃ嫉妬しました。
でも彼女から、「Nさんに初めてをあげたかったな。」と、
素敵な爆弾が投下され、その言葉だけで心が清められました。
単純な僕でごめんなさい。

あと、Hちゃん姉妹を魔性の女っぽく見られているみたいですが、
決してそんなことはありませんのであしからず。

処女話で盛り下がっちゃったみたいなので、近況の報告をしてみようと思います。
萌えれるかどうかは微妙なところですが、大目に見てやってください。

〜友達〜
Hちゃんに友達ができました!
うわべだけの友達じゃなくてマジの友達です!もちろん女の子です。
その子とは性格も趣味も正反対で、接点が全くないらしいのですが、
なぜか彼女とはとても気が合い、悩み事も言い合える仲だといっていました。

が、その子は少しヤンキーがはいっているそうです。
結構悪いうわさも立っていたみたいで、
最初はそんな子といて大丈夫かとても不安でした。

しかし、その子は誰ともつるまないタイプで、
学校では一匹狼みたいな存在でいつも1人ぼっちだったそうです。
Hちゃんは、どうやって仲良くなったのかよく分からないと言っていましたが、
どことなく波長が合ったんだろうと思いました。
似たもの同士って感じがしますし。

学校もサボりがちだったそうですが、Hちゃんの必死の説得で
好きな教科(美術と体育)だけは必ず出るようになったそうです。
少しずつ更正させるとHちゃんは闘志を燃やしていました。
か、かっこいい!

何はともあれ、Hちゃんに友達が出来て本当に嬉しかったです。
友達がいないことに悩んでいたのは痛いほど分かっていましたから、
初めて聞かされたとき本当に嬉しくて、不覚にも涙が滲みました。

本当はこの事をもっと早く報告したかったのですが、
忙しい&初体験編で書き込むことが出来ず、かなりムズムズしていました。

〜M襲来〜
うちのアパートでHちゃんと遊んでいたら、Mが襲来しました。
Hちゃんは緊張していて言葉数少なく気まずそうにしていましたが、
ここでMの魔の手が・・・・・。

「え?なになに?この子がHちゃん?うっそ、超かわいいじゃん!」
「こりゃNにはもったいないね。Hちゃん、あたしがオトコ紹介してあげるから
 もっとかっこいい野郎と付き合いなさい!」
「Hちゃんマジかわいいね・・・。襲っちゃっていい?うへへへ、観念しやがれっ!」

きゃーとか言って二人で身体を触りあっていました。主にMが。
でもHちゃんが楽しそうに笑っていてホッとしました。

その夜、Mに電話をしました。
「今日はありがとね。Hちゃんすごく楽しそうだった。
 ・・・あの、それでさ、できればこれからも彼女と一緒に遊んでくれないかな?」
「うんいいよ。Hちゃんいい子だし全然オッケーだよ。
 あたしもHちゃんと仲良くなりたいなーって思っていたし。」

「ほんとに?うわーありがとね。
 お前と友達やっててよかったって心の底から思うよ。」
「おっとー、だからって惚れんなよ!」
「・・・はあ。」

Mは誰とでも仲良くなれるところが長所なんです。
その後、MとHちゃんは二人だけで遊ぶようになり結構早く仲良くなりました。
Hちゃんに友達が出来たのはMのおかげかもしれないです。感謝感謝。

〜エッチとHちゃん〜
Hちゃんはエッチ大好きです。最近気がつきました。
僕から誘った回数よりも、彼女から誘ってきた回数の方が遥かに多いし、
休みの日は何度も求めてきます。

しかも感じやすい体質みたいで簡単にイッちゃいます。
乳首いじっているだけでも軽くイッちゃうほどです。
でも、愛のあるSEXじゃないとダメっぽいです。

どういう意味かというと、彼女がイクときは必ず僕が、
「愛している」とか「好き」と言葉をかけているときで、または、
心が通い合ってるなーと感じられるときしかイッてくれないからです。

普通にやっててもイキますが、本当に満足するのは
「好き」と言葉を掛け合っているときだけみたいです。
えっちが好きなのは以外でしたが、SEX嫌イナ男ハイナイ。
無論あたすも!なので、求めてきたら喜んで襲っています。

でも、HちゃんとのSEXは
本当に愛し合っているんだなと実感できるから好きなんです。
身体も気持ちいいですが、心もすごく満たされます。だから好きなんです。

今日はここまでにします。
最近の彼女は本当に変わりました。
以前よりもぐっと明るくなり、笑顔も絶えません。
出会った頃の謙虚過ぎるHちゃんが嘘のようです。

変わってきている自分にHちゃん自身も喜んでいますが、
僕は彼女以上に喜んでいます。
よく分からないけど神様に感謝したい気分です。

神さんありがと。Hちゃんが大好きです。

続編:図書館で会った子3